たいしょくんたいしょくん
「……正直さ、退職代行使いたいって気持ちはあるんだよ。でも……なんか、めちゃくちゃ恨まれそうで怖くて。」
つかれちゃんつかれちゃん
「あ、それ私もめちゃくちゃ悩んだ。“逃げた”って思われるかなとか、職場に嫌われたまま辞めたら、ずっと引きずるんじゃないかって……」
たいしょくんたいしょくん
「上司も厄介だけど、同僚には悪いなって思っててさ。急にいなくなったら迷惑かけるだろうし……」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「気持ちはよくわかるよ。でもね、誰かの“感情”よりも、まず大事なのは“君が限界を超えていないかどうか”なんだ。
“恨まれるかも”と不安になるのは真面目な証拠だけど、必要以上に自分を責めすぎないようにしよう。
今日は、“退職代行で本当に恨まれるのか？”そして、“恨まれないためにできること”を一緒に整理してみようか。」
退職代行で恨まれることはあるの？
残された同僚の負担が増えるケース
たいしょくんたいしょくん
「正直、いちばん気になってるのが“同僚の負担”。オレが急に辞めたら、あいつらに全部回るんじゃないかって……」
つかれちゃんつかれちゃん
「それ、すごくわかる。私も、他の人が帰れないのに自分だけ逃げるみたいで申し訳なくて……ずっと悩んでた。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「うん、それは優しさゆえの迷いだね。でも本来、仕事の割り振りは“会社の責任”。人手が足りないなら、それは職場全体の仕組みの問題なんだ。
君が辞めたから他の人が困るのではなく、“誰かが辞めただけで崩れるような体制”こそが問題なんだよ。」
たいしょくんたいしょくん
「そうか……“俺のせい”じゃなくて、“会社の穴だらけの体制”のせいかもしれないのか……」
直属の上司のプライドが傷つくこともある
つかれちゃんつかれちゃん
「あと……私の上司って、すごくプライド高くて。
もし代行なんて使って辞めたら、完全に“メンツ潰された”って思われそうで怖い……」
たいしょくんたいしょくん
「あるある。俺の上司も、“辞めるなら最後くらい直接言えよ”とか平気で言いそう。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「残念ながら、上司の中には“自分がコントロールできなかった部下”に苛立ちを感じる人もいる。
でも、それは上司自身の感情の問題であって、君が背負うべきではない。
部下が健康を犠牲にしてまで“顔を立てる”必要なんて、どこにもないからね。」
つかれちゃんつかれちゃん
「……先輩の言葉、すごく落ち着きます。自分の中で“上司の許可を取らなきゃいけない”みたいに思い込んでたかもしれない。」
でも、実際は「気にしすぎ」なことも多い
すでに関係が冷え切っていた場合
たいしょくんたいしょくん
「……でもさ、オレみたいに、すでに上司とも同僚ともギクシャクしてて、挨拶すらまともにしないような状態だったら……もう恨まれる以前の問題だよな。」
つかれちゃんつかれちゃん
「私も最後のほう、挨拶しても無視されてたし、“いてもいなくても変わらない存在”って空気だったから、
辞めたところでたぶん誰も何も言わないだろうなって思った。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「そうだね。関係がすでに冷え切っている場合、実は“何の感情も湧かない”というのが現実だったりする。
“恨まれる”かどうかは、相手との関係性に強く影響されるから、自分が思っているほど周りは気にしていないことも多いんだ。」
たいしょくんたいしょくん
「確かに……意外と“辞めたあと誰にも何も言われなかった”とかあるかもな。」
「辞める＝裏切り」だと思い込んでいる職場側の問題
つかれちゃんつかれちゃん
「でもね、会社によっては“辞めるやつ＝裏切り者”みたいな空気があって……あの雰囲気に流されて、ずっと辞められなかった。」
たいしょくんたいしょくん
「あるある。“会社に育ててもらったんだから、感謝を返せ”とか言い出す上司いるよな。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「その考え方こそがブラックな空気なんだ。
本来、労働は“契約”であって“奉仕”ではない。
“恩を返せ”という言葉で引き止めようとするのは、会社側の支配構造が染みついてしまっている証拠だね。」
つかれちゃんつかれちゃん
「それを“裏切り”って言われても、自分の人生を犠牲にしてまで付き合う必要はないってことか……」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「そう。“恨まれるかも”という不安は、相手の価値観に引きずられていることが多い。
君自身の感覚に素直になっていいんだよ。」
恨まれないためにできること
必要な情報だけは整理しておく
たいしょくんたいしょくん
「退職代行って、全部やってくれるイメージあるけど……引き継ぎとかって、やっぱり何もしないのはマズいよね？」
つかれちゃんつかれちゃん
「うん。私、最低限のことだけはメモにまとめてデスクに置いておいたよ。
“これだけやった”って思えるだけでも、気持ちがだいぶ違う。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「それはいい判断だね。
完璧じゃなくても、業務の流れや注意点、担当案件の整理だけでも残しておけば、職場にとっては助かる。
そして何より、君自身が“やるべきことはやった”という自信になる。」
たいしょくんたいしょくん
「確かに……そうすれば、あとから罪悪感とかも減らせそうです。」
業者選びも円滑な対応をするところを選ぶ
つかれちゃんつかれちゃん
「あと、私が使った退職代行の業者、すごく丁寧だったんだよね。
会社とのやり取りも冷静で、ちゃんと礼儀を持って対応してくれた。」
たいしょくんたいしょくん
「へぇ……代行って“冷たく通知して終わり”みたいな印象あったけど、そうじゃないんだ。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「信頼できる業者は、会社に“感情的な火種”を残さないように配慮してくれる。
書類の整理、連絡の仕方、対応の言葉遣いまで、プロとしての振る舞いが違うんだよ。」
たいしょくんたいしょくん
「だったら余計、ちゃんと調べて選ばないとダメですね……」
どう思われるかより「自分を守れるか」を優先しよう
たいしょくんたいしょくん
「なんか……今日いろいろ聞いて思ったんですけど、俺、ずっと“どう思われるか”ばっかり気にしてました。
でも、本当はそれ以上に、毎日つらくて……」
つかれちゃんつかれちゃん
「うん……“迷惑かけたくない”って思って耐えてたけど、自分の心がどんどんすり減っていって……。
辞めたあと、“あのまま続けてたら壊れてたかも”って、やっと気づいたんだよね。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「君たちは、きっと優しいんだよ。
でもね、その優しさを“自分以外にだけ”向けていたら、いつか心が限界を超えてしまう。
会社がどう思うか、上司がどう感じるか……それも大事だ。けれど、“自分の人生”はもっと大事だよ。」
たいしょくんたいしょくん
「……先輩、それ、ちょっと泣きそうです……」
つかれちゃんつかれちゃん
「うん……“恨まれるかも”って不安だったけど、今は“後悔しない選択をしたい”って気持ちのほうが大きいかも。」
ねぎらい先輩ねぎらい先輩
「それでいい。誰かの顔色ではなく、自分の体と心がどう感じているか。
その声にちゃんと耳を傾けることが、“大人の決断”なんだよ。」
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